方違え(方違へ) [かたたがえ・かたたがへ]

 陰陽道で天一神(中神)が巡行する方角を避け、外出の時その方角にあたる場合は、前夜に別の方角の家に行って泊まり、方角を変えて目的地へ行く。


 交野の少将 [かたののしょうしょう・かたののせうしゃう]

 :現在は散逸している古物語の主人公。
 好色家で知られており、「落窪物語」にも名前が登場している。


 唐櫃 [からびつ・からひつ]

 外反りの足がついた、長方形の中国風の櫃。 衣類や調度品などを入れるのに用いられる。
 足は、4面に1本ずつの4本のものや、前後面に2本ずつ、左右面に1本ずつの6本のものが通例。


 管絃の遊び [かんげんのあそび・くんげんのあそび]

 管楽器(笛・笙など)、弦楽器(和琴、箏、琵琶など)で雅楽を演奏して楽しむこと。
 宮中では、神事や年中行事の後、また随時に、天皇や后たちをはじめ、女房も参加して行われていた。


 漢籍 [かんせき]

 漢文に返り点や送りがななどの訓点を付けて読む方法。 読み下し。


 上達部 [かんだちめ・かむだちめ・かむだちべ]

 ==> 公卿


 北の方 [きたのかた]

 貴人の正夫人に対する敬称。 寝殿造りの邸宅の中の、北の対(寝殿)に住んだことからこう呼ばれる。


 几帳 [きちょう・きちゃう]

 部屋の中が外から見えないように、隔てに用いた屏障具。 貴人の座の脇に立てて使用する。
 四角な木の台(土居)の上に、二本の丸柱(足)を立て、横木(手)を渡して、帳を掛けたもので、通常、夏は白の生絹(すずし)に花鳥や秋草など、冬は白の練り絹に朽ち木形の模様を描いてものが使用された。


 牛車 [ぎっしゃ]

 牛にひかせる乗用の屋形車。 御所車。 乗る人の身分や用途によって、種類があり、名称も異なる。
 唐庇車(からびさしのくるま)、雨眉車(あままゆのくるま)、檳榔庇車(びろうびさしのくるま)、檳榔毛車(びろうげのくるま)、糸毛車(いとげのくるま)、半蔀車(はじとみのくるま)、網代庇車(あじろびさしのくるま)、網代車(あじろのくるま)、八葉車(はちようのくるま)、金作車(こがねづくりのくるま)、飾車(かざりぐるま)、黒莚車(くろむしろのくるま)、板車などがある。


 吉祥天女 [きちじょうてんにょ・きちじゃうてんにょ]

 もとはバラモン教の女神で、のちに仏教に入った天女。 顔かたちが美しく、衆生に福徳を与える女神。 徳叉迦を父、鬼子母神を母とする。 毘沙門天の妻。
 日本では金光明最勝王経会や吉祥悔過会の主尊としてまつられており、美貌の女神として親しまれた。
 像は天衣に宝冠をつけ、右手を施無畏印、左手に如意宝珠をのせている。


 脇息(几) [きょうそく・けふそく (おしまずき)]

 座った時に身体の横や前に置いて、肘をかけて身体を休める道具。


 桐壺 [きりつぼ]

 後宮の殿舎のひとつ「淑景舎」のこと。 庭に桐の木が植えられていたためこう呼ばれた。 天皇の住む清涼殿からは最も遠い、北北東に位置する。


 公卿 [くぎょう・くぎゃう]

 上達部。 大臣・大納言・中納言・参議、および三位以上の貴族を称する。


 蔵人 [くらうど]

 天皇の側近くに仕え、天皇の衣服や食事、儀式など宮中の諸事をつかさどった。
 鷹の飼育は、蔵人の役目と決められていた。


 蔵人所 [くらうどどころ]

 蔵人の詰め所。 嵯峨天皇の時に宮中に設置され、後に院や摂関家にも置かれた。


 内蔵寮 [くらづかさ]

 中務省に属する、種々の宝物、神璽・祭祀の奉幣、天皇・皇后の装束などを納めて管理する役所。


 源氏 [げんじ]

 天皇や親王の子が皇籍を離れ、臣下となる時に与えられる姓。
 嵯峨天皇が皇子を臣籍に下し、源姓を賜ったのが始まりで、その後、清和源氏・宇多源氏などが出て、藤原氏に対抗する勢力となった。


 更衣 [こうい・かうい]

 天皇の后のうち、女御の次位。 大納言以下の家の娘で、四五位に叙せられることが多い。
 桓武天皇の時代からはじまり、はじめは天皇の衣替えの御用にあたったが、次第に天皇の寝所に奉仕するようになった。


 後宮 [こうきゅう]

 内裏のうち、皇后・中宮・女御が住み、更衣御息所をはじめ、内侍司以下の女官が奉仕した奥御殿。


 冠(初冠) [こうぶり・かうぶり (うひかうぶり)]

 元服して、初めて冠をつけること。 加冠。


 後涼殿 [こうりょうでん・こうらうでん]

 清涼殿の西にあり、母屋は納殿になっている。 西廂は御厨子所で、朝夕の食事をしつらえ、南廂の御膳宿に運ばれる。 清涼殿から最も近い御殿で、渡殿で続いている。


 鴻臚館 [こうろかん・こうろくん]

 来朝した外国人を接待したり宿泊させたりする宿舎。
 朱雀大路の西と東にあり、学者や文化人の国際交流の場となっていた。


 弘徽殿 [こきでん]

 後宮の十二殿舎のひとつ。 天皇の住む清涼殿の北側に隣接している。


 穀倉院 [こくそういん・こくさうゐん]

 畿内諸国から納められた調や穀物を収納した倉庫。
 収納されたものは、学生の学問料や饗物に当てられた。


 高麗人 [こまうど]

 朝鮮半島の国の人。 渤海人、高麗人を称した。


 籠物 [こもの]

 籠に入れた果物。 木の枝などに付けて、儀式や献上物に用いる。